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日本血液学会関東甲信越地方会の第6代代表を拝命しました山梨大学の桐戸です。
2024年には、関東甲信越地方会は設立10周年を迎えました。この間に、年に2回開催される地方会も20回を超え、発表演題数ならびに参加者の数も年々増加しております。若手医師の発表・研鑽の場としてはもとより、地方会会員相互の交流の場としても大きな役割を果たしております。
地方会の重要な使命の一つに、若手医師や医学部学生に対して血液学の魅力を伝え、将来血液疾患の診療や研究に携わる医師を増やすことにあります。このための事業として、2019年に第2代代表の小松則夫先生のご提案により、若手教育セミナーがスタートしました。しばらくは、コロナ禍のためオンラインでの開催がつづいておりましたが、2023年の第5回からは対面開催とし、関東甲信越の各地から多くの医学生・研修医が参加されており、大変盛況となりました。2024年の第6回にも多くの参加の応募をいただいておりましたが、迷走台風の影響で残念ながら中止となりました。2025年以降は、開催時期の見直しも含めさらに発展させた形での開催を計画しております。また、2023年からは、新たに臨床研究支援事業を立ち上げております。これは第4代代表の千葉滋先生が発案によるものであり、第5代代表の中島秀明先生のご尽力により具現化したものです。これまでに多くの応募をいただいており、その中から2023年度は6名、2024年度には継続2名および新規5名の方の臨床研究に対して地方会としての支援を行っております。今後は、地方会の開催にあわせてそれぞれの研究の成果を発表いただける機会を設ける予定としております。
一方、関東甲信越地区を見渡すと血液内科専門医数や研修施設に大きな地域格差が見られることも事実です。このような地域での研修の格差やひいては血液診療の格差をいかに是正していくかは、地方会にとって今後の大きな課題かと考えております。地域における血液疾患診療および教育を持続的に維持し、さらに発展を目指して、地方会会員の皆様と共に考え、取り組んで行きたいと考えております。
2024年10月14日
日本血液学会関東甲信越地方会
代表 桐戸 敬太