(掲載日:2024年4月2日)
2023年度から開始した臨床研究支援を本年度も募集いたします。概要は以下の通りですが、臨床研究支援に関する規約もご確認いただき、希望者は2024年5月6日までに様式1(新規)または様式2(継続)の書式を日本血液学会関東甲信越地方会 事務支局までお送りください。
日本血液学会関東甲信越地方会 臨床研究支援 募集要項
1. 申請の資格者
申請者は以下のすべてに該当するものとする。
- 申請時点で関東甲信越地方会に所属しており、日本血液学会の会員歴が 3 年以上あること。
- 関東甲信越地方会幹事の推薦を受けていること。
2. 支援の対象とする臨床研究
- 血液疾患を対象とした臨床研究とする(非悪性の血液疾患も含む)。
- 前方視的な介入研究でなくても、臨床的な治療開発の視点に立脚した観察研究や後方視的な解析研究も対象とする。ただし、試料を用いた病態研究のみの基礎研究は対象としない。
- 基礎研究と臨床研究の中間に位置する橋渡し研究は必ずしも除外しないが、採択の基準としては臨床研究としての意義を評価する(基礎研究が中心の研究課題は評価が減点される)。
- 他の研究費により準備中・実施中・フォローアップ中の臨床研究も対象とする。
3. 支援の内容と使途
- 本支援の金額は最大で1研究あたり200万円/年を目安とする。
- 同一の研究に対する継続支援は合計で3回までとする。
4. 対象となる/ならない研究の例
- 支援の対象となりうる研究の例
- 前方視的な介入を伴う臨床試験
- 治療を規定しない観察研究
- 患者や医療者に対するアンケート調査
- 施設(単施設・複数施設)の既存臨床情報を用いた解析研究(TRUMPデータを利用した解析研究を含む)
- 原則として支援の対象とならない研究の例
- 既存検体を用いた病態解析のみで構成された基礎研究
(例:「〇〇症候群のゲノム解析による病態の探索」など)
- 病態解析を行うための臨床情報と検体収集が目的の中心となっている研究
5. 評価および採否通知
- 申請課題のうち、採択課題は課題名および申請者をHPにて公開する。
- 評価内容については公開されない。
6. 送付先
-
日本血液学会関東甲信越地方会 事務支局( office[at]jsh-kantokoshinetsu.jp )
[at]を@に置き換えてお送りください。
3営業日以内に受領連絡がない場合は、再度お送りください。
7. 規約・申請用紙
- 規約 日本血液学会 関東甲信越地方会 臨床研究支援に関する規約
- 様式1 日本血液学会関東甲信越地方会 臨床研究支援 申請書(新規)
- 様式2 日本血液学会関東甲信越地方会 臨床研究支援 申請書(継続)
- 様式5 日本血液学会関東甲信越地方会 臨床研究支援 実績報告書
- 間接経費免除申請書
2023年度採択課題
日本血液学会 関東甲信越地方会では、臨床研究の活性化に貢献することを目的に臨床研究助成を開始いたしました。さまざまな規模の臨床試験を支援できるよう、臨床研究に取り組む研究者にとって「使いやすい」研究助成になるように規約を整備いたしました。
第1回となる2023年度の募集には、22件と多数の応募をいただき、臨床研究助成の必要性をあらためて実感いたしました。いずれも素晴らしい研究課題ばかりではありましたが、厳正な選考を丁寧に行い、6課題を採択いたしました。採択課題の申請者は、この研究助成を活用し、研究を進める推進力にしていただければと思います。
- 自治医科大学附属さいたま医療センター 血液科 賀古 真一
- 標準リスク造血器疾患に対する、アレムツズマブを前処置に用いたHLA不適合同種造血幹細胞移植の確立
- 小澤病院 血液内科(東海大学医学部 血液・腫瘍内科所属) 原 隆二郎
- 腎機能正常例を含む骨髄異形成症候群に対するHIF-PH阻害薬による造血障害改善を目指した前方視的介入試験
- 千葉大学医学部附属病院 血液内科/造血細胞移植センター 塚本 祥吉
- 超低用量抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリンを用いたHLA 8/8アリル一致同種末梢血幹細胞移植の多施設共同第II相試験
- 聖マリアンナ医科大学病院 血液・腫瘍内科 大島 久美
- 慢性活動性EBウイルス病に対するアレムツズマブの有効性と安全性の検討
- 信州大学医学部 血液・腫瘍内科 中澤 英之
- 難治・再発の後天性慢性赤芽球癆に対するシロリムスの効果と安全性の評価に向けたパイロット研究(特定臨床研究)
- 東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科 石井 敬人
- 造血幹細胞移植後晩期に発症する帯状疱疹ウイルスの再活性化に関する研究
採択課題の申請者は「臨床研究奨励賞」として地方会にて表彰されます。